佐藤 朱美さん(北鵜木)遠回りでも私のペースで
今回は習字という特技を活かし、北鵜木で習字教室を開いている佐藤さんに、習字を始めたきっかけや習字教室での面白いことなどをお聞きしました。
習字の高段位を取得するまで
習字を始めたきっかけは、小学校の家庭訪問で、担任の先生から習字の習い事をするよう薦められたことでした。その後、筑前町にある習字教室へ見学に行き、小学5年生から高校2年生まで通いました。
高校生になると、新しい環境や人とのコミュニケーションにうまく馴染むことができず、学校に行けなくなりました。その間も、習字教室には通い続けていましたが、教室が閉鎖することになり、習字から離れました。
その後、大学入学資格検定試験に合格し、短期大学を卒業後は事務職に就きました。
会社の先輩が習字を習っていたことや、友人が習字を習い始めたことで、私も再び習字がしたいという気持ちが強くなりましたが、プライベートの時間がとれなかったため転職し、友人が通っている習字教室に一緒に通い始めました。
そこで、将来習字教室を開きたいと思い、その資格を得るために、高段位取得に奮闘。出産や子育ての時期も稽古を続け、約10年かけて8段位を取得することができました。
習字教室を始めたきっかけ
社会人になって通い始めた教室の先生は「人に教えてこそ身につく」と言われており、いつか自分の教室を持ちたいと思いながらも、タイミングをつかめずにいました。
ある時、仕事で近所の家を訪問した際に、ペン字を習いたいという相談を受け、仕事と両立しながらペン字の作品を預かり、添削して持って行くようになりました。その方の息子さん、そしてそのお友達、とつながっていき、本格的に習字教室を始めようと思い、45歳のときに教室を開きました。
現在は、週に5回教室を開いており、27人の生徒が習字を習いに来てくれています。
ペン字の相談を受けていなければ、今もまだ教室を始めるか悩んでいたと思うので、きっかけを作ってくれた方に感謝しています。
文字には性格や気持ちが表れる
習字の面白いところは、書いた文字に性格が表れるところです。
素直な子は、課題を正確に模倣するのに対し、型にとらわれない子は、自由に文字を表現します。どちらも素敵な個性のため、生徒の持っている個性や感情を読み解き、短い時間でいかに伸ばせるかが今の私の課題です。
こども達が長期休みの時に書く文字は、とても伸びやかですが、学校終わりだと元気のない文字になっていたりとやる気に波が見られます。生徒に教える際は、褒めることを大切にして、継続して習字がしたい、楽しいと思ってもらえるような声かけを心がけています。
趣味と興味
本を読むことが大好きで、大刀洗町立図書館を頻繁に利用しています。小説が好きで、歴史物や恋愛物、ミステリー、エッセイ、漫画などを読んでいます。
若い頃には、徳川家康の歴史小説全26巻を1か月半で読破してしまうほど熱中したこともあります。
今まで習字のほかに、ピアノ・声楽・料理教室・英会話の習い事をしていました。時間がとれたら、また習い事を始めたり、新たに洋裁やギターにも挑戦してみたいなと思っています。
おわりに
現在は習字教室のほかに、年に数回、学校のボランティアにも参加し、家庭科の授業などの補助を行っています。かつては学校の先生になることが夢でしたが、形を変えて学校やこどもたちと関わり、教える立場として携われて嬉しいです。これからも、学び続ける姿勢を忘れず、日々成長していきたいです。

生徒に教えている様子

高段位を取る際に提出した佐藤さんの課題
つながるコーナーとは?
町で暮らす人にスポットをあて、その人の魅力や生い立ちを紹介するコーナーです。
登場した方に、町で暮らす人を紹介してもらうことで、様々な方と「つながる」ことができます。