
藤井 義久さん藤井 明美さん(山隈)
二人三脚の花づくり
今回は、夫婦で花農業を営む藤井さん夫婦に花農家になるまでの道のりややりがいなどについてインタビューしました。
花農家としての道のり
義久さんは農業高校を卒業後、九州沖縄農業研究センター(旧・野菜茶業試験場)の研修課程に進学し、花の栽培を専攻しました。その後、農業メーカーやJA全農ふくれん(旧・福岡県園芸農業協同組合連合会)で花の栽培を担当。仕事で花づくりに携わる中で、自分でも花を作ってみたいという思いが芽生えます。
夫婦は高校の同級生。明美さんは出産を機に仕事を退職していましたが、子育てをしながら仕事ができたらという思いから、二人は趣味と実益を兼ねて自宅の前にビニールハウスを2棟建て、兼業農家として花づくりを始めました。平日は明美さんが子育ての傍ら、作業を行い、休みの日には二人で一緒に作業するという経営を12年続けました。35歳のとき、「本格的に大刀洗町で花づくりをしないか」という誘いを受け、義久さんは勤めていた仕事を辞め、ハウスを拡大し、専業の花農家の道へ進みました。現在は専業農家となって20年が経ちました。
手間ひまかけて育てる藤井ブランド
主に育てている花は、トルコキキョウ、テッポウユリ、アスターです。中でも、トルコキキョウは苗づくりから手がけており、シャープペンシルの芯ほどの微細な種をまいた後、20日間冷蔵庫で低温処理を行い、ハウスへ移します。温度管理に気を遣う手のかかる花ですが、手間暇かけて育てる花にとても愛着がわきます。
7月中旬から植え込みを始めますが、夏場のハウス内は暑さが厳しく、ビーチパラソルと一緒に移動し、日陰を作って作業をしています。
こうして育てた花は10月から11月にかけて収穫し、東京・京都・福岡・北九州・久留米の各市場や農協へ出荷しています。
大刀洗町での農業
町内の花農家さん達とは、よく情報交換をしており、助け合ったり励まし合ったりと、仲間の存在はありがたいです。
コロナ禍以降、冠婚葬祭のスタイルが縮小化され、花の需要は減少傾向にあります。また、花の生育は天候に左右されるため、長年やっていても、失敗しなかった年はありません。「どうしたらもっとお金と手間をかけずに効率的にできるか?」その答えを見つけることに楽しみを見出し、夫婦二人で工夫しながら、家族のために頑張ってきました。
市場出荷が中心のため、消費者の声を直接聞くことができないのは残念ですが、収穫を終え、植えていた花がすべて片付いた後のハウスを眺めたときの達成感や、市場に出荷した花が高く評価され、良い値がついたときには、大きなやりがいを感じます。
今後の展望
今ではこどもたちも成人し、心にゆとりができました。年に1回は、仕事も兼ねて遠方に旅行に行くことが楽しみの一つです。
義久さんの趣味は温泉巡り。また、週3回、こども達に柔道の指導をしています。
明美さんの趣味は釣り。お孫さんからせがまれて連れて行ったところ、鯵がおもしろいように釣れ、それ以来すっかりはまってしまいました。休日は、夫婦で糸島まで行き、海釣りを楽しんでいます。
これからは、無理せず、自分たち自身が楽しみながら栽培を続けていけるような経営を大切にしていきたいと思っています。

苗の状態を確認している義久さん

トルコキキョウの切り戻し作業をする明美さん

▲トルコキキョウ

▲アスター
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