
白石 和寿さん(栄田)
厳しい現状と向き合い大刀洗町の農業を守る
大刀洗町で33年前から農業をしている白石和寿さん。おいしい野菜を届けたいと話す白石さんにこれまでの仕事や農業にかける思いを聞きました。
農業への希望を胸に
農業を始めたのは19歳の時です。営業の仕事を辞めたのを機に、父がしていた農業を継ぐことにしました。
農業は父が農作業をする姿を見たことがあるくらいで始めた頃は分からないことだらけでの挑戦でした。また、当時、若い農業者は少なく同級生で農業をしている人はいませんでした。けれど、周りに同年代の農業者が少ないという現状をチャンスと考え、農業への希望を胸に始めました。
考える農業
現在、天候や労働力、消費者の食の変化を考え、サニーレタスやロメインレタスなどの野菜を栽培しています。野菜の価格や取引先との情報交換を基に、出荷する量を調整することもあります。農業は、食の変化や天候などを自分で考え、自らの責任のもと判断していかなければなりません。その判断はとても難しく、失敗することもありますが、そこが農業の面白さであり、魅力でもあります。
農業を取り巻く環境
現在、JAみい大刀洗野菜共撰共販協議会の会長を務めています。農業を取り巻く環境は年々厳しくなっています。例えば、新型コロナウイルスやロシアによるウクライナ侵攻などの影響により、資材価格が高騰しているにもかかわらず野菜の単価は安くなっています。
また、地球温暖化の影響で冬なのに暖かい「暖冬」という現象が起こり、計画していた時期とは異なるタイミングで野菜が過剰に育ってしまい、出荷せずに処分しなければならないことがあります。これは農業者にとって悲しいことです。
このような環境を農業者やJA、行政などが一体となり打破していかなければならないと思っています。
人とのつながりを大切に
消防団への入団や子どもの成長など、年齢を重ねていく毎に多くの人との出会いがあり、「つながり」を築いてきました。
「友情」や「愛情」、「思い出」など、お金で買うことのできない心のつながりを大切にしています。
多くの人と出会い、言葉を交わし語り合い、つながることが自分の活力となっています。
これからの農業
私たちの生活に「衣・食・住」は欠かせません。その中で最も大切な「食」を農業は担っています。
これから、時代の変化に合わせて農業も変わっていく必要があると思います。
仲間や地域の方と一緒に大刀洗町の農業を守っていきたいです。
最後に
天候や情勢などの厳しい環境と日々向き合いながらも、町の農業を守りたいと話す白石さんがとても印象的でした。
普段、当たり前のように食べている大刀洗町の野菜。生産している農業者への感謝を再認識させられました。

過剰な生育により処分する様子

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