
- 大刀洗養蜂場 -
仕事仲間の蜂と共に信用あるハチミツを
昔は薬として、今ではパンケーキやヨーグルトにかけるハチミツ。身近な存在でありながら、ハチミツがどのような過程で出来上がっていくのかを知らない方が多いのではないでしょうか。
今回は、町内で養蜂業を営む髙原さんに仕事のお話を伺いました。
3代続く養蜂業
祖父の代から養蜂業を始め、私は3代目になります。祖父が始めたのは移動養蜂。季節の花を求めて各地を移動しながら養蜂し、ハチミツを生産します。私も昨年までこの方法で養蜂をしていました。
高校を卒業し、父の仕事を見ながら養蜂の技術を覚えました。当時は、福岡県、広島県、熊本県、鹿児島県に花を求めて移動していました。約120もの蜂箱をトラックで移動させます。父が亡くなった後は、福岡県、広島県、熊本県に蜂箱を運んでいました。1回に運べる蜂箱の数が限られるため、広島県まで車で7~8往復し、運ぶこともありました。若かったからこそ出来たことですね。
こだわりの方法で天然のハチミツを生産する
食卓に並ぶハチミツになるまでには、まず蜂が花から蜜を集め、蜂箱の巣の中に持ち帰ります。この段階では、水分が多く含まれるため、蜜の糖度は低く水っぽい状態です。この状態から水分を蒸発させることで、普段食べるハチミツの濃さになります。私たちは、天然のハチミツにこだわっており、水分を蒸発させる段階で時間をかけます。方法としては、蜂が羽を震わせて乾かし、水分が自然に蒸発するのを待ちます。より糖度の高いハチミツにするために、水分が蒸発するのを自然に待つため時間がかかります。その結果、生産できる量は減りますが、凝縮されたハチミツは、香り豊かなものになります。この方法で生産する「国産天然はちみつ」を祖父の代から販売しています。
花の最盛期に蜂を増やす、それが養蜂家の技量
蜜は蜂が花から採ってくるものであり、私が作ることは出来ません。だからこそ、春先の花の最盛期にどれだけ働き蜂を増やすことが出来るかが養蜂家の技術です。3月頃、1~2万匹いる蜂を5~6月までに4万匹に増やします。また、よく働く蜂の子孫を増やすために、巣箱を確認しながら蜂の選別をします。自然に合わせて管理を行うため、毎年同じ管理作業にはなりませんね。
大刀洗だからこそのハチミツ
今は、移動養蜂は辞め、大刀洗町での養蜂のみを行っています。大刀洗町はほかの町よりも、町の木でもあるモチノキが多く、うちの主力の蜜の1つです。
ただ、近年モチノキや自然が減ってきている印象ですね。また、住宅が増え、蜂箱をどこに置くか決めるのが難しくなりました。
空いた時間には、釣りや狩猟を
仕事以外では、魚釣りや狩猟など、沢山の趣味を持っていて色々なことをしています。海釣りでは、長崎県の平戸まで一人で行きます。
最後に
インタビューの中で「ハチミツは“作る”ではなく、”生産”するものなんだよ」と度々教えていただいたのが印象的でした。自然の恵み、蜂のおすそ分けをいただく。作り手の思いや商品の背景を知ることで自然と心から”いただきます”という言葉が出てくることを実感しました。

蜂の様子を見る髙原さん

国産天然はちみつ
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