
- 中村ピアノ教室 -
中村 八千代さん(冨多)
言葉で表現できないことは音にのせて
大堰駅近くでピアノ教室を開いている中村八千代さん。音を奏でる楽しさをより多くの人に伝えたいと語る中村さんに、仕事のお話やピアノの楽しさを伺いました。
自分の気持ちを音で表現する
現在、ピアノと英語の個人レッスンとリトミックを行っています。リトミックとは、体の動きを音楽に結びつけて音楽能力を伸ばし、身体的、感覚的、知的など「潜在的な基礎能力」の発達を促します。0歳児から始めることができ、ピアノが弾けない小さな子どもでも音楽の楽しさを体感できます。
ピアノは”弾く”ことに集中してしまいがちです。しかし、大切なのは自分がどんな音を出したいのかを考え、曲を表現すること。リトミックは、それらを学ぶことができます。
また、個人レッスンでは、教材選びにもこだわっています。楽しい音や悲しい音の表現を身につけて欲しいので、そのような視点で教材を選んでいます。音に自分の気持ちを託せるようになるとより楽しいです。
その時の気持ちを見逃さない

レッスンで意識しているのは、生徒の気持ちを見逃さないことです。例えば、自分にはこの曲を弾くのは難しいと思っている子の気持ちに気づけないと、どんどん気持ちを閉ざしてしまうこともあります。いつもと様子が違ったら、ちょっと聞いてみたり、話しやすい雰囲気を作ったりすることを気をつけています。
『音楽』は「音を楽しむ」と書くのに、音を学ぶ(音学)や音が苦しい(音が苦)になってしまうことがあります。私はずっと音楽に支えられてきたので、楽しさを伝えたいと思っています。そのため、グレード試験を受けたい子には受験させますが、受けたくない子は受けなくてよいとしています。それで苦痛になるとなんのために音楽をやっているのかわからなくなってしまうので。
写真:リトミックの様子
芸術大学で学んだ音楽の幅
小さな頃から音楽が大好きでした。6歳頃からピアノを習いだし、ピアノの楽しさを伝えられる仕事ができたらと思い、短期大学の音楽科に進学。卒業後は、カワイ音楽教室に1年間勤めた後、オーストラリアに語学留学しました。その後、将来を考え、教員免許を取ろうと大阪芸術大学に編入。通信教育で仕事をしながら学びました。芸術大学では、クラシック音楽だけでなく、ポピュラー音楽やコンピューター音楽のことも知ることができました。
生徒の中には、クラシック音楽が好きな方もいますが、ポピュラー音楽を弾きたい方が多いです。芸術大学の時に、色んなジャンルの音楽に触れることができ、視野が広がった経験が今に活きていると感じます。
ピアノがあるレストランをいつか
今後、挑戦してみたいことは、ピアノが置いてあるレストランをつくることです。音楽が好きな人たちや子育て世代のお母さん達が集まれるような場所が出来たら良いなと思います。例えば、レストランがあって、リトミック教室があって、その真ん中に絵本をたくさん置いて、たまに読み聞かせをする。子育て中、自分が子育て支援センターの方に助けられたので、自分も同じように助けてあげられたらいいなと。また、小さな子どもに生の演奏を聴かせることができる場がなかなかありません。自由に過ごせる場で音楽が鳴っている空間。そんな場が出来たら良いなと思います。
最後に
「中村さんにとってピアノってどんな存在ですか」という質問に対し、「ずっとピアノと一緒に過ごしてきたので、無い生活は考えられませんね。」と答える中村さん。言葉以外で気持ちを表現できる、そんな音楽との付き合いができる中村さんのお話を聞いていると羨ましくなりました。
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