住まいの相談役 町の工務店として
人生の三大支出の一つといわれる「住宅」。家の間取りの設計から建築、そして管理やリフォームまでトータルで携わる中島貞夫さん。様々な相談に応じながら、町民の暮らしを支える「町の工務店」の仕事について伺いました。
九州最大の建設会社を飛び出し町の工務店として挑戦
祖父の代から工務店をしています。もともと家業を継ぐ気はありませんでしたが、建設関係に興味があり、大学院では建物の騒音対策などを研究していました。当時、教授に進路を相談した時に、「建築を勉強したいなら大きな建物の建築を見るといいよ」とアドバイスされ、総合建設業の会社に就職しました。
29才で辞めるまで、とても大変でしたが勉強になりました。現場監督として働き、六階建てのビルや工場の建設に携わりました。
しかし、父親が工務店をしており、作業場もあるのでそのままにするのはもったいないと思い、仕事を辞め家業を継ぐことを決意。実家に戻ってからはいきなり大工仕事を任されました。学校に通い自分で勉強したり、現場で大工の方々の作業を見て覚えました。
いつでも、どんな内容でも
仕事のお客様はほとんど町民の方です。新築からリフォーム、外壁の塗装など、何でも対応します。昔、夕食時にビールを飲んでいた時に、「なんか調子が悪い」とお客様から電話がかかってきたことがあります。その時は、雪の中、歩いてお客様のところまで向かいました。24時間、365日、中島工務店なんです。相談を受けたら、各業者の方を紹介したり、自分で出来るものは対応しています。
技能検定の試験監督という一面も

地元に戻ってすぐの頃、職業訓練の学校に2年間通いました。在学中に一級建築士と一級技能士の資格を取得。卒業の翌年からは教える側として学校の先生を10年程度続けました。その繋がりから今は、技能検定の試験監督として検定委員をしています。委員になって20年程度。試験期間中は、1週間、北九州市や福岡市などに行きます。その期間は自分の業務が止まりますが、何かのお役に立てたら、という気持ちで続けています。お願いされるということは、頼りにされているということなので、基本は頼まれたら断らないように意識しています。
これらの活動を評価していただき、平成29年に福岡県版「現代の名工」と称される「福岡県優秀技能者」として表彰されました。その他、平成30年には、久留米市で開催された鉋(かんな)削り全国大会の実行委員として運営にも携わりました。
写真:鉋削りをする中島さん
色々なことに興味を持ってやってみる
趣味は色々あります。釣りやバイク、ラジコンやスピードシューティングなど。機械や道具を使う遊びが好きですね。自分で分解してメンテナンスをしたり。これとこれをくっつけるにはこの接着剤がいいなど試していると、いつの間にか仕事に活かせたりもします。
最後に
人生の大きな買い物である家。建てた後も様々な形で支えてくれる方が身近にいる暮らしは、とても豊かな気がしました。終始、朗らかな雰囲気でお話してくださる中島さんだからこそ、様々な相談がしやすいのかもしれないなと感じました。
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