
重松 秀一さん(床島)
先を信じて 今、できることを
実家の農業を継ぎ、消費者に喜んでもらえる野菜づくりに奮闘する重松秀一さん。20年前から始めた農業の思い出や、仕事へのこだわりを聞きました。
まさか自分が継ぐなんて
農業を開始したのは、30才の時です。結婚を機に、せっかく実家が田畑を持っているならば、やってみようと思い、始めました。それまでは、農業とは全く異なる仕事をしていました。子どもの頃、手伝うことがあまりなかったので、まさか自分が継ぐとは思っていませんでした。農業を始めたばかりの頃は早朝に起きれないこともありましたが、今では自然と朝5時に目が覚め、早朝から作業しています。
品目を組み合わせ年間出荷を

現在は、ホウレンソウ、カツオ菜、チンゲンサイ、ズッキーニ、ゴーヤ、赤シソを作り、年間を通して野菜を出荷しています。ズッキーニは価格が安定していると考え、自分の代から始めました。成長が早く、適切なサイズで収穫するために朝と夕方の2回収穫します。1日遅れてしまったら、とんでもなく大きくなってしまうこともあります。
野菜を作る上で意識しているのは、消費者に手に取ってもらえるように、見た目が綺麗な野菜を作ることです。そのためには、この異常気象にも対応しないといけません。毎年気候が違いますからね。
また、虫対策や気候に合わせて植える品種の選定にも気をつけています。栽培のことは、雑誌やネットなど色々な方法で調べたり、他の方に聞いたりしています。
写真:出荷前のサイズが揃ったズッキーニ
しばらくは辛抱。先を信じて
最近の農業を取り巻く環境は厳しいです。新型コロナウイルス感染症の影響により、野菜の単価は低迷。一方、経費はどんどん上がっています。肥料は、以前より1.5倍程度の価格に値上がりしました。今は耐える時期だと思っています。もう、やるしかない。
また、この地域はここ数年、梅雨の時期は畑が冠水します。冠水するとそれまで育ててきた作物は出荷できません。梅雨の時期だけは、別の地域で作物を作るなどの対策をしています。
忙しくとも時間を見つけ体を動かす
昔からスポーツが好きでした。高校を卒業するまではサッカーをしていました。少し前まで大堰のサッカークラブでコーチをしていたこともあります。
また、ここ1、2年は出来ていませんが冬はスキーやスノーボードをしに他県に行きます。冬場はホウレンソウの収穫がありますが、1、2日収穫の切れ間ができるので、そこを狙って夜中から出発し、滑りに行っていまし た。
スポーツで普段使わない筋肉を使うと、農作業の時も体が動きやすくなります。やっぱり体を動かさないと弱ってくる年代ですからね。
最後に

今は耐える時期なんだと語る重松さんが、「どうあがいてもやるしかない。あとは開き直ることだね。」と笑いながら話す姿が印象的でした。天候という抗えないものに対し、知識や努力を重ね、真剣に対峙しているからこそ、出てくる言葉なのだろうなと感じました。
写真:ゴーヤの手入れをする重松さん
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