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樋口 浩一郎さん(つながるコーナー58)

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    - 飛龍酒造株式会社 -

      • 代表取締役 樋口 浩一郎さん(東本郷)

地元に愛される日本酒を

 暮らしに恵みをもたらす筑後川のように身近な存在でありたいとその名を冠した日本酒「筑後川」は飛龍酒造を代表するブランドです。酒瓶にラベルされた「筑後川」の文字は遠くから見てもすぐに見つけてもらえるようにとの思いからだそうです。飛龍酒造5代目の樋口さんにこれまでの経験や「筑後川」への思いを聞きました。

酒造りは身近な存在

 大学入学までは大刀洗で過ごしました。大学は、家業を継ぐため商学部に進学しました。進学とともに上京。卒業後は東京のアルコールメーカーへ就職しました。大刀洗へ戻り、飛龍酒造へ入ったのは20代半ばのことです。

 幼いころから酒造りは暮らしの中にあるものでした。当時は冬場に柳川や唐津の漁師さんに季節労働で酒造りをしてもらっていました。そのグループと酒造りをまとめるリーダーが杜氏、蔵で働く人を蔵子といいます。酒造りが始まる10月、11月から4月頃まで住み込みで働いていました。

ルーツは蝋作り

 創業は1899年(明治32年)。その前は蝋屋だったと聞いています。はぜの木から蝋を作って売る、電気のない時代には重要な仕事だったそうです。その後、酒造りを始めました。

 戦中・戦後の苦境を経て、私が小学生のころに造り酒屋としての売り上げのピークを迎えました。しかし、ビールや焼酎の流行もあり日本酒にとって厳しい時代になりました。

実直でいること

 そんな状況のもと、東京から戻った私にできることはなんだろうと思いながら、仕事をしていました。それでも基本的なことは変わらずに、地元のお客さんとの信頼関係を深めていくことを大切にしてきました。そして自分たちの身の丈に合った商売を進めてきました。

 それと同時に現在、主力となる「筑後川」ブランドの開発にも力を入れました。筑後地域の方にとってはなじみ深い名称で長く親しまれる存在になればと思い、「筑後川」を展開するようになりました。
 現在、配送は担当者や運送会社に依頼しているのですが私が自身もトラックに乗ってうきはや大牟田、遠くは門司方面にも商品を納品していました。情報の交換や共有をして顔の見える関係の大切さを学びました。

地元を大切に次のステップへ

筑後川

 小売店で「筑後川」を買い求めていただくことや飲食店のドリンクメニューに並ぶところを見ると嬉しいですね。地元のお客さんに選ばれているということがやりがいにつながります。マーケティングを兼ねて売れ筋や有名な日本酒も勉強しています。
 うちの酒は、どちらかというと旨味のある辛口の日本酒です。普段づかいの酒として味わってもらえたらと思っています。これからの季節は「冷や」で酒を楽しんでほしいです。また、新たにフレッシュな味わいの酒も開発し「筑後川」の幅を広げていきたいと思っています。
 筑後地方では「筑後川」の知名度が上がり、今までの取り組みが実ってきたのかなと思っています。これからも、地域を大切にしつつ、福岡都市圏や中国・香港への輸出の機会をより増やしていきたいです。


最後に

 好きな音楽を聞くことや友人たちとお酒を飲むことが気分転換になるという樋口さん。これからも地元や地域を大切に思う気持ちはそのままに走り続けます。


つながるコーナーとは?

 町で暮らす人にスポットをあて、その人の魅力や生い立ちを紹介するコーナーです。
 登場した方に、町で暮らす人を紹介してもらうことで、様々な方と「つながる」ことができます。
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