
- 床島農園 -
床島 弘志さん(上高橋)
野菜作りには愛情と熱意を
パプリカやフルーツトマトをビニールハウスで栽培する床島さんに、これまでの経験や野菜作りにかける思いを聞きました。
バイクで野菜を市場へ運ぶ
もともとの家業が農業でした。農業高校を卒業後、父と一緒に農業をしていました。
約60年前、小郡市にできたばかりの青果市場に自転車で収穫した野菜を出荷していました。
その後、バイクを購入し、荷台に大きなカゴを付けて何10キロという野菜を運んでいましたよ。
バイクで朝2回、夜2回と野菜を市場に持っていって高い収入を得ることができました。そのこともあって、より一層、野菜作りに奮起するようになりました。
その後は三輪自動車で二日市や、飯塚市、宇美町の市場にも行っていました。飯塚市に向かう途中の冷水峠も当時はまだ砂利道で、いっぱいの野菜を積んで坂道を上るのには苦労しました。
玉レタスを沖縄へ
最初に作った野菜はキャベツで、その次が玉レタスです。昭和40年代はまだ、レタスの食べ方が浸透しておらず、仲買人に尋ねられ「これは生で食べるとよ」と教えました。品質や味が信頼されて、博多の青果市場では高い価格で買ってくれたんですよね。
私が作った玉レタスを認めてもらえたのか、市場の方から当時返還前の沖縄の進駐軍向けに玉レタスを作ってくれないかと依頼を受け、朝採れの鮮度が良い玉レタスを送るようになりました。
お客さんが美味しいと認めてくれる野菜を作る

現在は、妻と二人でハウス栽培を中心に色々な種類の野菜を作り、妻が会員の「朝市ひばり」にも出品しています。
ビニールハウスの中では、ピーマンやパプリカ、フルーツトマトを。そして外の畑ではブロッコリーやナスも作っています。
私の野菜作りは、その野菜の旬の初めに高い単価で値がつくように計算して栽培しています。そのための肥料の配合や美味しい野菜のための土作りにこだわっています。
野菜と会話するように、心を込めて
毎日、野菜を見て触って状態を確認しています。まずは葉や実の状態から。水が足りているか、せん定の必要はないか等を見て、手入れ作業を行います。
パプリカは直接日光が当たると実が薄くなるので、日当たりのいい高い位置に実がつくと、より注意深く観察しています。
野菜も人と同じようにしっかり手間をかけて大事に育てる必要があります。「喉は乾いていないか」「お腹は減っていないか」と野菜に語りかけることが大切です。
最後に
床島さんのビニールハウスには、赤と黄色のパプリカが鮮やかに実をつけていました。手を伸ばして、パプリカの状態を確認するその動作はとても丁寧で、大切に心を込めて作る日頃の様子まで伝わります。
また、畑で「このブロッコリーはどれくらいで収穫できますか」と聞くと、床島さんからは細かい日付が答えとして返ってきました。日々、情熱と誇りを持って野菜を作ってきた床島さんのこれまでに少しふれた時間でした。
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