
- 朝市ひばり 会長 きくちの里 店主 -
地域のため 笑顔のため その思いを形にして
新鮮な野菜が並ぶ西大刀洗の直売所「きくちの里」を10年前に始めた松本さん。Aコープ大刀洗店入口横にある「朝市ひばり」の立ち上げや町で初めての女性農業委員など、女性の活躍やつながり作りに尽力してきました。これまでの経験や思いを聞きました。
始まりは「夕市ひばり」から
結婚を機に大刀洗に来て、62年が経ちました。夫婦二人で農業を営み、私は平成6年にJAみいの女性部長に。研修の一環で県内各地や福岡市へ会議や勉強に行きました。
特に当時は、朝市や直売所の必要性が話題になっていました。女性部の皆に「やってみようか」と相談すると、皆が「やってみよう」と。そうして約20年前に野菜の直売所を立ち上げました。当初は夕方に開いていたので「夕市ひばり」という名前で始まりました。
女性の笑顔のために
夕市ひばりを始めたのには、女性農業者が目標を持って、楽しく働いて欲しい、女性が使えるお金を作りたいとの思いがありました。その最初の第一歩として、会員として夕市ひばりに参加する女性農業者全員の通帳を作ることになりました。
作った野菜の売上げがその女性農業者の通帳に振り込まれること。それが男性主体のなりがちな当時の農業経営では、普通のことではなかったんですね。なので、この取組みをきっかけに女性が楽しくやりがいを持って農業をやっていけたらと思っていました。
役場の駐車場からAコープ店内へ

夕市ひばりは、役場の駐車場に軽トラックを停めて販売していました。お客さんと直接話しながら、販売できるのはとても面白かったですね。「これはどうやって食べるのがいいですか」と聞かれたりして。しばらくしてから、駐車場から役場の軒下に台を出して販売するようになりました。
そこから、Aコープ大刀洗店の軒下、Aコープ店内へと移動し「朝市ひばり」に名称を変えました。今の会員は60人程。毎度ドリームまつりや農業まつり等のイベントにも出店しています。
町で初めての女性農業委員
私が農業委員に就いたのは平成12年でした。「まさか自分が」と思いながら、引き受けたのを覚えています。農業委員が扱うのは田畑等の土地で、営農とは異なるので勉強しながら知識を習得していきましたね。
色んな役を引き受けて大変だねと言われますが、視野が広がったり、人とのつながりもできたりしました。すべてが今の自分につながっていますね。
近所の人が気軽に買い物できる場所を
息子の勧めで始めた「きくちの里」は開店から10年を迎えました。年齢を重ね少し離れたお店での買い物もおっくうになる、そんな近所の方のためになればと始めました。今は金、土、日曜日の午前8時~午後3時まで営業しています。通勤途中のお客さんや近所のご高齢の方も来ますね。皆さんが楽しく過ごす姿を見て、私も元気になります。できれば、生涯現役で頑張りたいと思います。
最後に
きくちの里には新鮮な野菜や果物、がめ煮会が作った惣菜やかりんとうが並びます。人気商品の一つは松本さんの手作りコロッケです。その人気は近所の方が朝食前に、買いに駆け付けるほど。
変わらぬレシピで作り続けるコロッケは、お客さんが楽しむ姿を見るのが嬉しいと話す松本さんの思いが込められています。
つながるコーナーとは?
町で暮らす人にスポットをあて、その人の魅力や生い立ちを紹介するコーナーです。
登場した方に、町で暮らす人を紹介してもらうことで、様々な方と「つながる」ことができます。